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2019年2月11日(月)

沖縄 米軍ヘリ不時着

渡名喜村 通知1週間以上なし

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(写真)2日ごろから止まったままになっている米軍ヘリ=10日、沖縄県渡名喜村入砂島

 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属のAH1Zヘリが2日、同県渡名喜(となき)村の米軍入砂島(いりすなじま)射爆撃場に不時着したのに米軍は沖縄防衛局に通知せず、同村民も何が起きているか分からない状態が続いていることが、10日分かりました。

 防衛局は同日、「米側から知らせはない。現在、米側に確認中だ」と答えました。村集落は入砂島から3キロ。港も訓練区域に入っていて、昨年も港と併設の村ヘリポートに同型機が不時着しました。

 日本共産党の上原哲明村議によると、今月2日、入砂島上空を旋回するヘリ2機のうち1機が着陸。9日には別の米軍ヘリが来て、米兵がプロペラを外しました。10日も米軍の作業が確認されました。望遠鏡で様子を見た宮平秀雄さん(70)は「米兵がヘリの横にテントをたてて作業していた。何が起きているのか分からず不安だ」と語りました。

 上原村議は「射爆撃場の訓練は射撃音がひどく、夜は閃光(せんこう)も走る。村では2年続けて不時着した上、今回は知らせもない。村民は常に危険と隣り合わせだ」と述べました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が10日、防衛局幹部に聞いたところ、幹部は「訓練場で起きたもので、(米軍が)報告することもないはずだ」と答えました。赤嶺氏が「常に不安を強いられる村民に、きちんと説明する責任があるはずだ」とただすと、幹部は「分かりました」と答えました。


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