2019年1月23日(水)
激戦 2019統一地方選
神奈川県議選・横須賀市区 (定数5) 井坂しんや予定候補(47)=現
福祉向上“改革プラン”
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4年前の神奈川県議選で、空白から6議席に躍進した日本共産党県議団は、自民・公明両党を中心とする「オール与党」の県議会に風穴を開けました。交渉会派入りし、県営住宅や県立高校の老朽化対策の予算増額など住民要求の実現に全力をあげてきました。
共産党県議団長を務める井坂しんや県議(47)=横須賀市区(定数5)=は、今回の県議選(3月29日告示、4月7日投票)で2期目を目指します。
年初めの寒い日、井坂氏は、坂道の多い町で、「赤旗」読者や支持者を訪問しました。
核・基地ない県に
訪問先では安倍政治への批判の声が次々に。ひとり暮らしの女性(85)は戦時中に飢えとのたたかいを生きてきたと言い「戦争はどんなことがあってもしてはいけない」と安倍政権の「戦争する国づくり」の動きへの不安を語りました。
基地の町・横須賀で生まれ育った井坂氏は、うなずきながら聞いていました。井坂氏は、戦争法=安保法制施行後、米原子力空母の交代配備や米原子力潜水艦の入港増加、護衛艦「いずも」の空母化など大軍拡と自衛隊・米軍の一体化、県内の基地機能の強化が加速していると指摘。戦争法を廃止して、核も基地もない神奈川をつくるために、引き続き力を尽くしたいと話しました。
街頭演説などで、井坂氏は「県民にもっと身近な県政にしたい」と、安倍政権の“地方こわし”の先導役で大企業優遇・大型開発優先の県政から、県民の暮らし・福祉最優先の県政への転換を主張。国民健康保険料の引き下げや「子どもの医療費助成」の対象の拡充など住民の福祉向上のために「県はもっと力を発揮できる」として、改革プランを示して訴えています。
保育士の女性(36)は、「子どもの医療費助成」の対象拡充のプランに期待を寄せ、共産党には「弱い立場の人が暮らしやすい県政にしてほしい」と話します。
変化を止めない
今回県議選で共産党は、現有6議席を必ず確保し、議案提出権を持つ9議席以上への前進に挑みます。横須賀市区では、井坂氏と、自民2、公明1、国民民主系1の現職5氏が立候補を表明。立憲民主党も候補者擁立を急いでおり、少数激戦となる見込みです。
井坂氏は「県議会で起きている変化をここで止めてはいけない。県民の願いを県政に届け、県政を変えるために欠かせない共産党の実績と値打ちを大いに語り、必ず勝利、躍進したい」と語ります。
(松浦裕輝)