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2019年1月20日(日)

チェーンストア協会長批判

「悪名高き消費税増税」

 日本チェーンストア協会の小浜裕正会長(食品スーパーのカスミ会長)は18日の新年祝賀会で、10月からの消費税率引き上げについて「悪名高き消費税増税が実施される」と発言しました。「軽減税率やプレミアム商品券、キャッシュレス決済時のポイント還元策などに原資(増税による税収増)が消えていく。何のための増税か分からない」と述べ、政府の対応を痛烈に批判しました。

 小浜会長は「『悪法も法なり』なので何とか努力はするが、全てが解決する見通しは立たない」と語り、複雑な「軽減税率」などへの対応を迫られることへの不満をあらわにしました。

 祝賀会では、与党・公明党の斉藤鉄夫幹事長が「いろいろ矛盾点もあろうかと思うが、皆さんの声を聞きながら改善したい」とあいさつしましたが、会場の拍手はまばらでした。

 業界関係者によると、経済産業省幹部は同日、協会の主要加盟社首脳にポイント還元策の内容などを説明しました。各社首脳からは「中小の小売店で買い物をした客に(国の支援で)ポイント還元するなら(支援を受けられない)大手は値下げで対抗せざるを得ない」「デフレを加速させる」などと批判の声が続出したといいます。


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