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2018年12月28日(金)

きょうの潮流

 なんともはや。この党は大阪市をつぶすことしか眼中にないのだろうか。松井一郎大阪府知事が率いる大阪維新の会は、何が何でも「大阪都」構想を実現したいようです▼「大阪都」構想の是非を問う住民投票を来年夏の参院選と同日実施したいとぶち上げました。公明党の同意が得られないとみるや、松井氏が知事を辞職し、吉村洋文大阪市長も市長を辞めてダブル選挙を来春の統一地方選にぶつけ、信を問うことも「選択肢」だというのです▼住民投票を実施するには府市議会での議決が必要ですが、維新は両議会で過半数に足りない。そこで公明党の協力を得るために「密約」までばらして揺さぶりをかけています▼「大阪都」構想とは大阪市を廃止し権限も財源も「都(府)」に吸い上げ、「1人の指揮官(知事)」のもとで好き放題のことができる体制をつくろうというものです。これに堺市も参加させようとして2度の市長選でノーの審判を受け、大阪市民にも2015年の住民投票で否決されました▼それでもあきらめない維新。どんな手を使っても大阪市をつぶし、吸い上げた税金でやろうとしているのがカジノ誘致だというのですからあきれます▼大阪万博を隠れみのにカジノを大阪の人工島に誘致しようと熱中。地下鉄の延伸だけで約540億円かかります。大阪市をなくしてギャンブルで「大阪再生」なんてあり得ません。万博に期待する人もしない人も、「カジノはノー」「『大阪都』はストップ」の共同を広げるときです。


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