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2018年12月23日(日)

きょうの潮流

 寝座が置かれたり、神に供えた米を食したり…。その儀式は「秘すべきことはなはだ多し」といわれます。天皇代替わりに伴う大嘗祭(だいじょうさい)です▼剣璽(けんじ)等承継の儀や即位の礼の後に行われる大嘗祭は神話と呪術に彩られているといいます。神に変わることを意味する祭儀は「天皇位の権威の源」とされ、先の儀礼とそろうことで継承は完結したことになるとの指摘も(工藤隆著『大嘗祭』)▼最近、その大嘗祭について秋篠宮の発言が波紋をひろげました。「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」。内廷費で行い身の丈にあった儀式にすればいいとの考えを示したうえで、「話を聞く耳を持たなかった」と宮内庁長官などに苦言を呈しました▼政府は来年の新天皇即位の関連行事に総額160億円に上る予算を閣議決定しました。前回の代替わりと比べても3割増。国民主権の憲法下でこうした儀式がふさわしいかを含め、国民の合意づくりが必要なのに前のめりです▼前回の儀式は明治憲法下の絶対主義的天皇制のもとで公布された旧皇室典範と登極令(とうきょくれい)を踏襲したもの―。今年3月、日本共産党は儀式のあり方を現行憲法の精神に即し、全体として見直すべきだと政府や衆参両院議長に申し入れました▼28年前に「平成の大嘗祭」が行われたときには憲法の政教分離に反するとして各地で住民訴訟が起きています。安倍政権がやろうとしている一連の行事は、憲法と国民の総意に基づくものなのか。しっかりと検証する時間はあるはずです。


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