2018年12月14日(金)
辺野古に土砂 断念を
デニー知事 官房長官・防衛相に要請
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沖縄県の玉城デニー知事は13日、首相官邸を訪れ、岩屋毅防衛相、菅義偉官房長官と面会し、政府が14日に狙う名護市辺野古の米軍新基地建設に伴う辺野古沿岸部への土砂投入を断念するよう求めました。
玉城氏は、防衛省での岩屋氏との面会で「沖縄県民にとって『目に見える負担軽減』は、新しい米軍基地をつくらないことだ。そのこと以外に県民の理解は得られない」と訴えました。岩屋氏は予定通り14日に土砂投入を行う方針を伝えました。
玉城氏は続けて首相官邸で菅氏と会談。記者団に対し、菅氏から「沖縄県の置かれている立場は十分に理解しているつもりだが、工事は引き続き進めさせていただく」と伝えられたと明らかにし、「非常に残念。県民がその強硬な姿勢に対して大きな憤りの声をあげるだろうと伝えた」と述べました。菅氏からの返答は「なかった」といいます。
玉城氏は、12日に沖縄防衛局に工事の即時中止を求める行政指導文書を提出したことにふれ、「さまざまな留意事項について違反が認められた。これからも行政の取れる法的な手続きを沖縄県として取らざるを得ないとはっきり申し上げた」と述べました。