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2018年12月9日(日)

沖縄だけの問題でない

米軍ヘリ部品落下事故から1年

緑ケ丘保育園保護者ら都内で訴え

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(写真)事故の原因究明と米軍機の保育園上空飛行禁止を求めて訴えた緑ケ丘保育園の保護者や関係者ら=8日、東京・上野

 沖縄県宜野湾市の緑ケ丘保育園に米軍ヘリの部品が落下した事故から1年。同園の保護者や関係者でつくる「チーム緑ケ丘1207」と日本平和委員会などは8日、東京・上野駅前で街頭宣伝を行いました。参加者は沖縄の伝統的な衣装やジュゴンのかぶり物を身に着け、道行く人にチラシを配りました。

 日本平和委員会の千坂純事務局長は、前日に政府要請を行ったこと紹介し、「政府は米軍機の落下物事件を全く調査しようとしていない」と批判しました。

 緑ケ丘保育園の神谷武宏園長は、現在も保育園の上空を米軍機が「何もなかったかのように飛び交っている」と語気を強め、「沖縄の子どもたちも東京の子どもたちも大切な命。沖縄だけでなく日本の問題になっていくように、みんなで声をあげよう」と呼びかけました。

 「散歩のとき、娘が手を握り返してくれるといとおしさを感じる。事故がおきたら一瞬で失うと思うとすごく怖い」と声を詰まらせ訴えたのは「チーム緑ケ丘1207」の宮城智子会長です。

 宮城会長は事故後、基地のある怖さ、命の危険と隣り合わせであることに気づき「子どもを守りたい」と活動してきたといい、「子どもが安心、安全な空の下で学び、遊べる環境をつくるためみんなで一緒に声を上げたい」と話しました。

 保護者らのスピーチに足を止める通行人の姿もありました。


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