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2018年12月7日(金)

米軍2機接触 墜落

高知沖 岩国所属 先月も沖縄で

給油訓練中か

 防衛省によると、6日午前1時42分ごろ、米軍岩国基地(山口県岩国市)所属の海兵隊FA18D戦闘攻撃機(乗員2人)とKC130空中給油機(同5人)が高知県の室戸岬南南東約99キロ沖で接触し、海上に墜落しました。空中給油訓練での事故とみられます。在日米軍司令部は同日、「事故発生時、定期的な訓練を行っていた。原因は調査中」との声明を出しました。

 自衛隊のヘリや艦艇などが捜索・救助にあたり、6日午後までに2人が救助されましたが、残り5人は依然行方不明です。

 岩国基地では地元自治体との確認事項として、滑走路運用時間(午前6時30分~午後11時)外に使用する場合は、米軍から岩国市に通報することとなっています。今回の場合、12月1日から7日までの期間で通報があったため、市は騒音測定を継続していました。今回の事故発生時から近い時間帯では、6日午前0時54分に滑走路南側で91デシベルを、1時3分に別の地点で70・3デシベルを観測していました。

 岩国所属機をめぐっては、先月12日に沖縄沖で米海軍のFA18F戦闘攻撃機が墜落。2016年12月にも海兵隊のFA18Cが墜落し、乗組員1人が死亡しました。

 高知県沖には自衛隊の訓練区域「L空域」が広がっており、日米地位協定に基づく提供区域でもないのに、米軍が独占的に使用しています。今回、事故が発生した地点も同空域内の可能性があります。

原因究明を強く求める 志位氏

 日本共産党の志位和夫委員長は6日、国会内で記者会見し、同日未明に発生した在日米軍海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属のFA18戦闘攻撃機とKC130空中給油機が高知県沖で飛行中に接触し、海上に墜落した事故について原因究明を強く求めました。

 志位氏は、報道では訓練中の接触・墜落事故とされているが、「空中給油の訓練は、大変危険な訓練だ」と指摘。「事故原因の徹底究明を急ぐよう強く求める」と述べました。

 この問題で、福田良彦岩国市長は「米軍機の相次ぐ事故により、市民の間にも不安や懸念が増大し、見過ごすことができない」と述べるなど、米軍機の増強が続く岩国基地の危険性が明らかになっています。


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