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2018年12月4日(火)

COP24inポーランド

「世界は岐路にある」

歴代議長4人が共同声明

 【カトウィツェ(ポーランド南部)=伊藤寿庸】当地で開かれている国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)にあたり、過去4度の歴代COP議長連名で2日、気候変動対策で「世界は岐路にある」とする共同声明を発表しました。このような共同声明は例がなく、今回の会議の重要性を際立たせています。

 署名したのは、ビダル元ペルー環境相(COP20)、ファビウス元フランス首相(COP21、当時外相)、メズアール前モロッコ外相(COP22)、バイニマラマ・フィジー首相(COP23)の4人。

 声明は、各地の災害の頻発など「気候危機への極度の懸念」を表明し、「世界は岐路に立っており、今後2年間の決定的な行動が死活的に重要だ」と述べています。カトウィツェでの会議では、世界の平均気温上昇を2度未満に抑え、1・5度未満を目指すとする「パリ協定の目標達成に世界が近づくか、それとも行動をさらに先送りするか」が問われると指摘しました。

 具体的には、パリ協定の履行のための野心的な決定の採択、各国で環境団体など社会のさまざまな利害関係者の関与プロセスを通じた2020年までの気候変動対策や国別目標引き上げ、年1000億ドルの途上国向けの気候対策資金の実現―などを呼びかけています。


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