しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2018年12月3日(月)

医師の職場改善必要

高橋氏 「入試差別 背景に働き方」

衆院厚労委

写真

(写真)質問する高橋千鶴子議員=11月30日、衆院厚労委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は11月30日の衆院厚生労働委員会で、東京医科大の入試で女子受験生らを差別的に扱ったのは憲法が定める法の下の平等、教育の機会均等に反すると批判し、背景にある医師の働き方の問題の改善を求めました。

 高橋氏は、本来合格だった受験生の救済や補償の必要性を強調。差別的扱いは以前からうわさされていたとして「放置してきた文科省には重大な責任がある」と指摘しました。

 WEBマガジン運営会社の医師アンケート調査では、同大入試での女子一律減点を65%が「理解できる」と答えていたと紹介。理由としては「家事育児のために仕事を調整しているので、大きなことは言えない」「当直の肩代わりなど現実の負担増からみて必要悪」などがあり、家庭と両立できない長時間労働や周りにしわ寄せがいく職場環境の改善が必要だと主張しました。

 根本匠厚労相は「医師が家庭と仕事で両立し、健康に働き続け、医療の質や安全を保つためには、男女問わずに医師の長時間労働を是正しなければならない」と答えました。

 高橋氏は、医師の勤務時間に関する政府の調査結果でも、子どもがいない医師は週60時間という過労死ライン超の働き方をしているとして、医師を増やすよう求めました。


pageup