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2018年11月30日(金)

参院選へ「本気の共闘を」

1人区一本化確認、協議加速へ

市民連合シンポ 6野党・会派の書記局長・幹事長 一堂に

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(写真)市民連合の代表から「3000万人署名」を受け取る5野党1会派の代表=28日、東京都北区

 来年の参院選での安倍改憲阻止と政権打倒に向けた市民と野党の共闘の実現をめざすシンポジウム「安倍政権にかわる新しい選択肢」が28日、都内で開かれました。日本共産党、立憲民主党、国民民主党、無所属の会、自由党、社民党の5野党・1会派の書記局長・幹事長が一堂に会し、全国32の1人区での候補者一本化を確認。争点の明確化と共通政策の充実、選挙協力に向けた協議の加速を議論しました。

 主催は「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)。

 市民連合共同代表の広渡清吾東大名誉教授は主催者あいさつで、来年の参院選で「最小でも野党が議席3分の1を確保して改憲を阻止し、最大で2分の1以上を獲得し衆参のねじれをつくり、野党連合政権の展望を開こう」と呼びかけました。

 シンポジウムで日本共産党の小池晃書記局長は、沖縄県知事選での「本気の共闘」の実現による勝利に触れ、相互推薦・相互支援などの党の方針を説明。そのうえで「すでに1人区一本化は共通の思いのはず。まず野党間でそのことを確認し、具体的な議論に入っていく時期ではないか。1人区で一本化する真剣な議論を政党間で進めたい」と訴えると、会場から大きな拍手が起きました。

 これを受けて自由党の森ゆうこ幹事長は、自身が前回参院選で野党統一候補として1人区を勝ち抜いた経験から「本気の共闘」の必要性を力説し、「もう11月末だ。野党の一本化、どうたたかうのか、幹事長、書記局長が集まった今日を機会に具体的に前に進めたい。野党第1党が中心になってリーダーシップを発揮してほしい」と提起。立憲民主党の福山哲郎幹事長は「政党間の調整は時間もかかるが、年が明けていない11月の段階から話ができていることは重要だ。努力は惜しまない」とこたえました。

 国民民主党の平野博文幹事長は「市民の皆さんは政党の動きを見ていらいらしていると思う。真摯(しんし)に受け止め一歩前に進める覚悟だ」と表明。無所属の会の大串博志幹事長は「市民連合の協力を得ながら32の1人区で野党が候補を立ててうねりをつくれば、衆参のねじれはつくれる」と話し、社民党の吉川元・幹事長は「暮らしの問題で共通政策をつくり野党が一本化したい」と語りました。

 司会の山口二郎法政大教授(市民連合共同代表)はまとめで「1人区の一本化に向け野党が努力していくことが共通の了解として確認できた。共通政策の柱もできると希望を持てた。希望を持って来年の政治に立ち向かいたい」と述べました。


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