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2018年11月29日(木)

遠洋の島にも微小プラ

イギリス周辺の海と同程度の量

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 大きさが5ミリ以下の微小なプラスチック(マイクロプラスチック)による海洋汚染が問題になっています。イギリスのアングリア・ラスキン大学の研究グループが、大陸から遠く離れた大西洋の孤島周辺の海を調査した結果、イギリス周辺の海と同程度のマイクロプラスチックが検出されたと、海洋汚染専門誌『マリン・ポリューション・ブレティン』(27日付)に発表しました。

 研究グループは、イギリス各地と南大西洋に浮かぶアセンション島やフォークランド(マルビナス)諸島の周辺で海水に含まれるマイクロプラスチックを採取し、その量を測定しました。その結果、両島の周辺の海水に含まれていたマイクロプラスチックの量は、北アイルランドの汽水湖(ストラングフォード湖)やイギリス南西部のプリマス海峡の海水に含まれていた量と同程度であることがわかったとしています。

 南米大陸南端の東側に位置するフォークランド諸島周辺の海は、年間27万トンもの漁獲量がある、漁業がさかんな場所です。フォークランド諸島周辺の海水に含まれていたマイクロプラスチックは漁網などの破片とみられるといいます。

 アセンション島は赤道の南側のアフリカ大陸から1600キロ、南米大陸から2200キロ離れたところにあり、漁業もフォークランド諸島周辺ほどさかんでないため、原因は不明だといいます。


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