2018年11月28日(水)
激戦ルポ茨城県議選
水戸市・城里町区 48年続く議席守り抜く
那珂市長も期待 ■ 医療・福祉充実へ
再稼働止める力 江尻予定候補
県内で最も有権者の多い水戸市・城里町区(定数6)。日本共産党は、江尻かな予定候補が2期目を目指します。
「原発反対」貫く
東海第2原発の30キロ圏内にすべて含まれる水戸市。再稼働の前提となる事前了解権を持つ6市村の一つです。6人いる水戸選出の県議で東海第2原発の再稼働に反対してきたのは江尻氏ただ1人。県民の7割が同原発の再稼働に反対しており、江尻氏に再稼働ストップを託す期待の声が広がっています。
村上達也・元東海村長は「県議会で原発を止める勢力を増やさないといけない。その中心として江尻さんに必ず当選してほしい」と共産党街頭演説に駆け付けました。
周辺6市村で再稼働反対を表明した海野徹・那珂市長も江尻氏に期待するメッセージを寄せています。
医師・看護師増を
毎週の金曜行動に参加する男性(47)は「原発事故は暮らしや財産をすべて奪う。原発を使い続けたり新設したりすべきでない」と語り、再稼働や輸出を進める安倍政権を批判。江尻氏への支持を表明します。
悪政の行き詰まりが表れているのは医療の現場でも。水戸市内で医療事務に携わる男性(57)は「茨城で特に少ない医師と看護師を増やしてほしい」と話します。医療や福祉の予算が次々と減らされ、現場は医師・看護師不足が常態化。大型開発優先で福祉・くらしを切り捨ててきた茨城県の医師数は全国46位、看護師数は同44位と全国最低クラスです。「共産党が伸びてこそ、国政や県政でも医療や介護の充実を求める意思表示になる」と述べ、江尻氏勝利で医師・看護師の拡充をと話します。
「障害がある人でも安心して頼れる病院をつくってほしい。江尻さんに頑張ってほしい」と話すのは障害のある20歳の子どもと暮らすお母さん(47)。相談を受けた江尻氏は、県議会で「行政が窓口になって家族を支える包括的な支援が必要」と質問し障害者医療の充実を迫ってきました。
水戸市・城里町区は江尻氏の他、いずれも現職で自民3、公明1、国民民主系の茨城県民フォーラム1に加え、元水戸市議で立憲民主新人1の、計7人で争う見込み。
自民現職の一人は「出陣式」のお誘いはがきを江尻氏の支持者にも届けるなど、激烈さを増しています。
江尻氏は最近開かれた「励ます集い」で決意を語りました。「48年続いてきた県民の議席を守り、勇気と希望を与えられる結果を示したい」