2018年11月25日(日)
日本最古の音楽堂リニューアル
障害ある人ない人 ともに音を楽しむ
東京・上野公園
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日本最古の洋式音楽ホールで国の重要文化財の奏楽堂(東京都台東区)で24日、障害のある人、ない人も「ともに楽しむ音楽会」が開かれました。聴覚障害者など約30人をふくむ270人が参加しました。
東京藝術大学有志オーケストラの演奏(八木遼太郎指揮)、全盲の橋本夏季さんのソプラノ、澤村祐司さんの琴、朗読と手話で語る「くるみ割り人形」を楽しみました。
奏楽堂は、老朽化のため、台東区が改修工事をすすめ、5年半ぶりのリニューアルオープン。聴覚障害者のためにヒアリングループを整備しました。
人工内耳を使っている小島敦子さん(59)は手話の先生。「鮮明でした。ハープのきれいな音も聞くことができました。手話とプロジェクターの文字もあってよかった」といいます。
補聴器を使って参加した東京都荒川区の古郡恵子さん(66)は「音がズンズンと体の中に入ってくる感じで、体がふるえました。こんなこと初めてです」と話しました。
奏楽堂は東京藝術大学音楽部の前身である旧東京音楽学校の施設。1983年に台東区が譲り受け、87年に上野公園に移築・復元されました。