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2018年10月30日(火)

普天間基地 早期閉鎖を

米軍機部品落下の保育園など デニー知事が視察

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(写真)緑ケ丘保育園の神谷武宏園長(右)から事故当時の様子について説明を受ける玉城デニー知事=29日、沖縄県宜野湾市の緑ケ丘保育園

 沖縄県の玉城デニー知事は29日、昨年12月に米軍ヘリの部品が落下した緑ケ丘保育園(同県宜野湾市)を訪れ、神谷武宏園長や保育園関係者らと面談しました。同日、米軍普天間基地に隣接し、同12月に米軍ヘリの窓枠が校庭に落下した市立普天間第二小学校も訪問・視察しました。

 神谷園長は、現在も米軍のヘリやオスプレイが飛行し、米軍は見つかった部品を自らの物としながら落下の事実は認めていないことに触れ、「状況は何も変わってない」と強調しました。

 保育園職員の宮城絵里子さんは「ヘリが飛ぶと、園児が『飛ばないで』と声を上げる」と語りました。

 神谷園長は「米軍機の飛行を停止させなければ問題は解決しない。園上空は公表されている米軍飛行ルートではない。まずは飛行ルートを守らせることだ」と述べました。

 デニー知事は「皆さんの言葉以上に重みを持った言葉はない。これに国、県、米軍がどう応えるかだ」と語りました。

 デニー知事は、同小学校の校長や教頭らとの面談後、記者団の取材に応じました。

 デニー知事は、普天間基地の“危険性除去”と同県名護市辺野古の米軍新基地建設問題を、「それぞれ分けて対応する」とした上で、普天間基地の5年以内の運用停止が来年2月に迫る中、「(宜野湾市民が)命の危険にさらされていることを全国に発信する具体的な形を県で検討する」と述べました。

 国・県・市が話し合う普天間基地の負担軽減推進会議についてデニー知事は「政府に早期開催を求めたい」と述べ、「世界一危険な普天間基地の早期閉鎖・返還を含めた、あらゆる状況の改善を積極的に求めたい」と語りました。


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