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2018年10月18日(木)

きょうの潮流

 17日は、朝日訴訟を承継した朝日健二さんの4回目の命日でした。人間裁判とも呼ばれた同訴訟。岡山県の重症結核患者、朝日茂さんが1957年、低すぎる生活保護費は違憲だとして国などを訴えました▼訴訟は60年10月19日、憲法25条がいう「『健康で文化的な生活水準』は国民の何人にも全的に保障されねばならないもの」とする判決を勝ちとり、「権利としての社会保障」の礎に▼茂さんは病床から1万通の手紙を全国に出し、支援を訴えました。承継した健二さんは「父はこのペンをもって病床から訴えましたが、私たちは鉄のわらじを履き歩いて訴える」と表明、妻の君子さんと全国をまわりました▼訴訟“前夜”の54年、当時の吉田茂内閣は自衛隊を発足。予算編成に際し、軍事費と大企業へのてこ入れ優先、社会保障費の全面削減を実施。結果、格差が広がったと健二さんは生前、語っていました。安倍政権下の社会情勢が、当時と酷似しているとも▼同政権は軍事費を拡大しつつ、2013年8月から3回にわたり生活保護基準の引き下げを強行。健二さんは、病身をおして厚生労働省を訪れ、日本患者同盟の署名を手渡し、引き下げ中止を求めました。勝ち取った社会保障の権利を守りたかったのでしょう▼全国で今、朝日さんを受け継ぎ、千人超の原告が違憲訴訟をたたかっています。その一人、東京都立川市の神馬幸悦さん(54)は「原告として声をあげられない人のためにも立ち上がり、生活水準を上げていきたい」と語っています。


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