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2018年10月15日(月)

依存症は回復できる

断酒連盟 “自分変える勇気を”

千葉で全国大会

 アルコール依存症からの回復・酒害救済をめざす依存症者の自助組織、全日本断酒連盟(全断連、中田克宣理事長)は14日、千葉市で第55回全国大会を開き、2200人余が参加しました。

 「アルコール健康障害に悩み苦しむ人びとに寄り添い、ともに豊かな心と人間性を回復し、支えあう活動を推進する」ことなどを盛り込んだ大会宣言を採択しました。

 中田理事長は「体験を大いに語り、どんな人でも必ず回復できることを訴えていこう」とよびかけました。

 依存症本人や家族の計6人が体験を発表。千葉県断酒連合会の塩川君子さん(76)は、依存症の息子を持つ母親。「長い間苦しんできたので自分の心を整える何かがほしかった。息子は天の摂理に任せよう。私は自分を変えていく勇気をもとうと心に決めた」とのべました。息子は、いつの間にか断酒会例会に通うようになったといいます。「8年前父親がなくなるとき、息子は『おやじ安心しろ。おれは真面目に誠実に生きるから』と何度も叫んでいた姿が目に焼きついている」と話しました。

 依存症の母親とその家族の再生を描いた映画「カノン」の監督雑賀(さいが)俊郎さんと、出演した俳優の島田陽子さんが記念対談しました。


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