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2018年10月15日(月)

ヘイトスピーチはダメ

各地で対抗し抗議

 政治団体「日本第一党」が、外国人に対するヘイトスピーチ(差別扇動行為)を繰り返すデモや街頭宣伝を全国28カ所で呼びかけた14日、各地の路上にはヘイトスピーチに抗議する人たちが集まり、「差別はやめろ」と声をあげました。


“差別は許さない” 東京都中央区

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(写真)差別デモに抗議する市民=14日、東京都中央区

 東京都中央区で行われた差別デモに対する抗議には、「ヘイトスピーチやめろ」などのプラカードを掲げる100人ほどの市民が集まりました。交差点では「銀座は差別を許さない」と書かれた大きな横断幕も広げられました。デモの参加者は40人ほどで、機動隊に囲まれながら行進を続けました。

 東京都板橋区に住む大学院生の男性(23)は、「都心でヘイトスピーチが行われることはぜったいに許せない」と抗議に駆け付けました。「公然と差別を主張する人たちには、私たちが『ダメ』だといわなければいけません。もっと多くの人にこの問題を知らせていきたい」と話しました。

 同団体は、在日韓国・朝鮮人に対するヘイトスピーチを行っている「在日特権を許さない市民の会」の元会長、桜井誠氏が立ち上げたものです。この日は「反移民」を主張し、日本に外国人を受け入れると国家が崩壊すると語り、「日本人の雇用がないのは外国人のせい」「凶悪な犯罪はすべて外国人がやっている」「外国人は日本から出ていけ」などとのべました。

横浜市鶴見区

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(写真)抗議に集まった人たち=14日、横浜市のJR鶴見駅前

 横浜市鶴見区ではJR鶴見駅東口に設置された柵の中で「日本第一党」の20人ほどが宣伝しましたが、周囲は抗議の人であふれ、「帰れ」などの声で宣伝の音はかき消されました。

 抗議行動の参加者は、日本第一党は過去にヘイトスピーチをしてきた人物が党首であり、抗議しているとの音声を流し、差別を許さないチラシを配布しました。

 日本第一党の宣伝は約1時間で終わり、参加者は、警察官に囲まれて駅に向かいました。

 その姿に厳しいまなざしを向けていた、小田原市に住むブラジル人と日本人のハーフの19歳と17歳の兄弟は「人種差別はよくない」と口をそろえました。「国や文化、食事が違うだけで、みんないっしょ(の人間)です」と話しました。

 宣伝に対し、鶴見区内の女性(37)は「外国人は周りにたくさんいる。現実を見ていなさすぎる」と話し、同区の別の女性(34)も「子どもの学校にも外国の子はいますが、人種は関係なくみんな仲良しです。おかしいですね」と語りました。

 「鶴見に暮らす人たちが苦しむことになってはいけない」と抗議行動に来た女性(31)=東京都武蔵野市=は「充足感を満たしたいのかもしれないが、人を傷つける行動を選んではいけない」と批判しました。

共産党も宣伝

 JR鶴見駅前では、日本共産党も法務省の「ヘイトスピーチ、許さない。」とのバナーを掲げて宣伝しました。

 あさか由香参院神奈川選挙区予定候補と、県議団の木佐木忠晶議員、市議団の古谷靖彦、白井正子両議員、川崎市議団の片柳進議員が参加しました。


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