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2018年10月6日(土)

あす告示 沖縄・豊見城市長選 山川ひとし氏に聞く

デニー知事としっかり連携 保革心一つに真心の市政を

 沖縄県豊見城(とみぐすく)市長選が7日告示、14日投票で行われます。「オール沖縄」の山川ひとし予定候補(44)の他に、現市長と、現市政与党だったものの内輪もめで市長とたもとを分かった市議の3人が立候補。安倍自公政権などは市議を応援しています。玉城デニー新県政発足後、最初の首長選となる選挙をたたかう山川氏に新県政への思い、豊見城市政の改革への抱負などを聞きました。


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 県知事選は、4年前に翁長県政を誕生させた票に3万票上乗せしての圧勝でした。私も3回、デニーさんと遊説しました。街の反応は尋常でなく、自民党員の方もたくさんエールを送ってくれました。

 辺野古新基地ノーの思い、翁長雄志さんが訴えた「平和で誇りある豊かさ」への共感がいかに底堅いかを示した選挙だと思います。

 私も翁長さんが掲げた「平和で誇りある豊かな沖縄」、デニー知事が提唱する「新時代沖縄」の実現を共にめざします。辺野古新基地建設の是非を問う県民投票は私も署名に取り組みました。ぜひ成功させたい。

戦火を生き延び

 私の祖父・泰邦は、琉球政府の立法院議長で、沖縄自民党を立ち上げた一人です。父・一郎は、翁長さんが市長1期目時の助役でした。祖父と父は共に沖縄戦を生き延び平和への思いが強い人です。

 祖父は那覇警察副所長として沖縄戦の中にありました。戦後、あの惨劇を風化させまいと、自分の体験や琉球政府資料から「秘録沖縄戦記」を執筆。軍が「集団自決」を命じたことを明記しました。

 父も、母親に抱かれて戦火を生き延びました。一度絶版になった祖父の著書を、稲嶺恵一知事と翁長那覇市長(共に当時)にあいさつ文をもらって復刻しました。私も5年前に、沖縄戦の実相を海外まで広められればと、祖父の著書を電子化して再出版しました。

 私も祖父から戦争の話を聞き、父と遺骨収集に携わりました。小学校の担任がひめゆり学徒隊の人だったことも、戦争につながるもの、辺野古の新基地建設も、「だめなものはだめ」と言えることにつながっています。

健康福祉社会へ

 私は、保守・革新から支持を受け、翁長さんの遺志を引き継ぐ立場で立候補しました。候補者3人中、保革の立場を乗り越え、イデオロギーよりアイデンティティーで、市民の声を形にできるのは私しかいません。

 デニー知事としっかり連携し、子どもの笑顔が輝く、だれもが住みやすい健康福祉の社会実現に、保革が心一つに、新しい豊見城をつくっていきます。

 現市政は、就学援助受給に「共働き」「借家住まい」を条件に壁を設けています。待機児童ゼロや中学卒業までの医療費無料化も、3回公約に掲げたのにできていません。

 小中学校クーラー設置率は5割未満。生活保護も、受給申請書をなかなか渡さないので保護率は11市平均24・3‰に対し豊見城市は10・9‰。国保税は11市で一番高い。

 しかも国保税を払っている人に二重請求する等、不祥事が後を絶ちません。

 現市政は真心がないのです。現職候補も、安倍政権が推す市議の候補も、現市政を二人三脚で進めてきた当事者です。私は「真改革」を掲げています。豊見城市は二十年来、真心のない市政でした。真剣に、真心を持って事に当たらないと、市民も市役所職員の心も動かせない。その覚悟です。

 高校までの医療費無料化は、試算すると年間約1億円。十分実行できます。

 待機児童ゼロは、現場の声、ニーズを把握することが大事だと考えています。新設や分園などあらゆる可能性を検討し、職員と知恵を出し合いながら全力で取り組みたい。給食費や保育料の段階的無料化も行います。

 ぶれずに誠実に県民の声を代弁する玉城デニー新知事とともに、私、山川ひとしが市民の暮らしを守っていきたいと考えております。


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