2018年10月5日(金)
玉城デニー知事就任記者会見での質疑応答(要旨)
沖縄県知事選で初当選し、4日に初登庁した玉城デニー知事が県庁内で行った就任記者会見での質疑応答の要旨は、次の通りです。
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―知事選での勝因と選挙で示された民意について
翁長雄志・前県政の継承を訴えて選挙戦に臨み、翁長前知事の辺野古新基地建設断念と経済と平和の両立の強い願いが、多くの県民の共感を呼び、私の得票に結び付いた。私は衆院議員のときから辺野古新基地建設に反対で、翁長知事とともにぶれないことを掲げてきた。翁長知事が命を削ってまで果たそうとした辺野古新基地建設反対の姿勢を、多くの県民の皆さんが高く評価した結果が、勝因につながった。
―県政の最重要課題と真っ先に取り組みたいこと
子どもの貧困対策と辺野古新基地建設反対はしっかりと取り組んでいきたい。「新時代沖縄」、沖縄らしい社会の構築、県民の生活が第一をモットーに、誇りある豊かな沖縄の実現に向けて公約に掲げた諸施策を着実に推進し、全力で県政運営にあたりたい。
―辺野古新基地建設をめぐり、県の辺野古埋め立て承認撤回を国が執行停止申し立てなどの対抗措置をとってきたときの対応と、新基地建設をどのように止めていくのか
県は公有水面埋立法の趣旨にのっとって適法に撤回を行った。県の判断に従うよう求める。環境保全の配慮のなさ、耐用年数200年の基地を造り沖縄に過重な基地負担を押し付ける無責任さを訴え、県の主張が認められるよう全力を尽くす。新基地建設反対の民意を政府や国際社会にあらゆるツールを通じてしっかり訴える。
―普天間基地の運用停止をどのように実現させていくのか
辺野古新基地建設とは関係なく普天間基地の運用停止は早急に実現すべきだと強く求めていく。相次ぐ普天間基地所属の米軍機の事故を受けて県議会で即時運用停止を求める全会一致の決議を可決していることも踏まえ、政府に米側との協議を行うよう求めていく。
―現在県議会で審議中の辺野古新基地の是非を問う県民投票条例案が可決した後の知事としての行動と実施時期は
今回の県民投票は全ての県内市町村で実施されることが重要で、そのために丁寧に説明を行って協力を得たいと考える。投票日等は市町村との調整状況など総合的に勘案して決定したい。
―辺野古新基地建設や普天間基地の問題について米国との交渉の考えは
当然、米国にも足を運び、政府当局、議会、民主主義を共有し共に行動してくれる米社会の住民や団体、平和を希求する退役軍人の会の皆さんなどに、対話を求めていきたい。