2018年9月28日(金)
大激戦の沖縄県知事選 三日攻防突入
デニー勝利へ飛躍を
迫る台風 期日前投票が決定的
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大激戦・大接戦の沖縄県知事選(30日投票)は27日、勝敗を決する「三日攻防」に突入しました。名護市辺野古の米軍新基地を強行するため、国家権力総動員で県民に襲いかかる安倍官邸・自公勢力に対して「負けてはならない」と立ち上がる県民は日に日に増えています。一方、大型で非常に強い台風24号が28日に先島諸島、29日に沖縄本島に最接近する見通しのため、各候補は期日前投票の活用を強く呼びかけています。県選管はうるま市、今帰仁村、本部町の一部で、投票日を28日に繰り上げました。
翁長雄志知事の遺志を継ぎ、辺野古に新基地を絶対造らせないと訴える「オール沖縄」の玉城デニー候補が勝利するためには、28日までに飛躍をつくり出すことが決定的です。
デニー候補は同日、出身地のうるま市と、地盤である沖縄市を駆け巡って訴え、期日前投票の活用を訴えました。
デニー候補は、何としてもやり遂げたいのが、沖縄と諸外国を経済、文化などの交流で結ぶ「自治体外交」だと強調。「自治体外交のソフトパワーで辺野古の新基地建設は認められないということ、普天間基地の閉鎖・返還しか道のりはないということを訴えていきたい」「翁長知事の遺志をしっかり引き継ぎ、日米両政府に堂々と物を言って基地問題を解決します。民意を突き付ければ、国際社会は味方です」と表明し、拍手や指笛が飛び交いました。
また、子どもの貧困実態調査や30億円の基金創設など翁長県政による全国に先駆けた取り組みを推進するとして、「誰一人取り残さない県政を実現する」と訴えました。
一方、安倍政権丸抱えの佐喜真淳候補は同日、那覇市内の期日前投票所がある大型スーパー前で訴え。3度目の応援となる自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は「台風が来ている。事実上、今日が最終日だ」と述べ、期日前投票の徹底を促しました。那覇市で期日前投票数が前回知事選に比べ3倍以上になっていることにふれ「期日前投票が増えた数字を佐喜真さんの力に変えなければいけない」と強調しました。