しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2018年9月26日(水)

魂魄の塔訪れ翁長氏追悼

野党代表そろいデニー勝利へ決意

写真

(写真)翁長雄志氏を追悼し、取材を受ける(左から)立民・岡島、無所属・中川、共産・志位、国民・増子、自由・小沢、沖縄の風・糸数、社民・福島の各氏ら=25日、沖縄県糸満市の魂魄の塔前

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設反対を貫いた翁長雄志知事の急逝から四十九日にあたる25日、県知事選(30日投票)で翁長知事の遺志を継ぐ玉城デニー候補を支援する各党・会派の代表がそろって翁長家ゆかりの糸満市の「魂魄(こんぱく)の塔」を訪れ、翁長知事を追悼するとともに県知事選の必勝を誓いました。

 自由党の小沢一郎代表が呼びかけたもの。日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の岡島一正国対副委員長、国民民主党の増子輝彦幹事長代行、無所属の会の中川正春衆院議員、社民党の福島瑞穂副党首、沖縄社会大衆党の比嘉京子県議、参院会派「沖縄の風」の糸数慶子代表らが献花し、弔意を表しました。

 魂魄の塔は沖縄戦後の米軍占領下、地上戦を生き延びた旧真和志村(現那覇市)の住民が、移動させられた糸満市米須の集落に散乱していた戦没者の遺骨3万5千体を軍・民、国籍を問わず収集し、供養するため建立されました。翁長知事の父で糸満高校真和志分校の校長だった故翁長助静氏(のちの村長)らが遺骨収集の先頭に立ちました。

 助静氏の教え子で、翁長知事の叔母にあたる翁長安子さん(88)=那覇市=も駆けつけ、「県民が一つになることを願っていた雄志さんの遺志を引き継ぐ一人として私も今度の選挙、ぜひ勝ってほしいと思います」と話しました。

 翁長雄治那覇市議(知事の次男)は、翁長知事らが選挙に臨む告示日の早朝には必ず翁長家の平和の原点である魂魄の塔を訪ね、決意を新たにしていたことを紹介しました。

 献花後、各党代表があいさつ。「翁長知事の遺志を受け継いで玉城デニーさんを支え、心を一つにして行動したい」(増子氏)「翁長知事の志を県民だけでなく日本国民にも伝える役割がある」(岡島氏)「沖縄のアイデンティティーは平和にあることを確認した」(中川氏)「魂魄の塔の前で各党派が顔をそろえ、日本の平和の第一歩となる知事選を、心を一つにして頑張ろう」(小沢氏)「地上戦を経験した沖縄が心を一つに平和をつくっていくという翁長さんの原点を確認できた」(福島氏)「知事に安らかに眠っていただくためにデニーさんの勝利、埋め立て承認撤回を結実させたい」(比嘉氏)「この魂魄の塔の前で私たちは改めて野党共闘を誓いました」(糸数氏)などの発言がありました。

志位委員長あいさつ

 今日は翁長知事が亡くなられてから四十九日という節目にあたりまして、野党代表がそろって、翁長さんへの追悼の気持ちを新たにするというためにまいりました。

 そして、翁長さんのお父上の助静さんもたいへん尽力されたこの地(魂魄の塔)で、沖縄戦の犠牲者の方々への追悼もおこないたいと思ってまいりました。

 翁長さんは最後の最後まで命の炎を燃やして、辺野古の新基地は造らせないとがんばりぬき、力をふりしぼって撤回の表明をされました。私たちは、そのご遺志を継いで、必ずいま大激戦となっております県知事選において、玉城デニーさんの勝利のために、国政野党としても「オール沖縄」のたたかいをみんなでサポートしたいという思いでやってまいりました。最後まで頑張りたいと決意しております。


pageup