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2018年9月21日(金)

きょうの潮流

 北朝鮮が聖地とあがめる白頭山で南北の首脳が初めて手を取り合いました。その姿は、分断と対立から和解と融和に動き始めた朝鮮半島を象徴するかのようです▼金正恩(キムジョンウン)国務委員長と文在寅(ムンジェイン)大統領による3回目の会談。二度と戦争を起こさない決意とともに、敵対行為の一切の中止をうたった宣言は、朝鮮半島の平和と非核化に向けた強い意志を示しました。ともに建国70周年を迎えた今年、歴史が大きく変わっていくことを実感しているはずです▼一方、日本に目を転じるとどうか。首相に直結する自民党の総裁選で安倍氏が続けて3選されました。石破氏との選挙戦では国の行く末を論じるどころか、「正直、公正」が争点に掲げられる情けなさ。しかも相手側に脅しや圧力をかける醜い争いでした▼安倍首相は「モリカケ疑惑」にも相変わらずの開き直り。友人である加計学園の理事長とゴルフや会食を重ねていたことを指摘されると、「ゴルフは駄目でテニスや将棋はいいのか」といつもの“ご飯論法”を展開し、失笑される始末です▼競い合ったのは、平和の歩みを逆戻りさせる9条改憲だけ。そこには、心身をすり減らす労働や貧困に苦しみ、相次ぐ災害に家や生活を奪われた国民に寄り添い、支える政治の片りんさえみえません▼紆余(うよ)曲折はあるものの、歴史を前進させようと努力する道のりには希望と喜びがあります。変革をもとめる声は日本でも絶え間なく。不幸な時期をのりこえ、明るい未来をひらくときがきっとくると信じて。


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