2018年9月14日(金)
デニーさんに沖縄託す 伊江島出発式
新基地必ず阻む
「島ぐるみ闘争」受け継ぐ人々
沖縄県知事選告示の13日、玉城デニー候補の伊江島での出発式には、「島ぐるみ闘争」当時の反戦・非暴力による基地をなくすたたかいを受け継いできた人たちの姿がありました。
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車いす生活の身をおしてデニー氏の激励に駆け付けた謝花悦子さん(80)。足元には島ぐるみ闘争の象徴だった養父、故・阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)さんの遺影が掲げられていました。
「(基地と隣り合わせの中)戦後73年になりますが一日たりとも平和だと思ったことはありません。辺野古に新基地が造られようとし、今も戦場が続く沖縄を変えてもらいたい」。謝花さんはデニー氏への期待を語りました。
60年以上前、住民の土地を奪って造られた米軍伊江島補助飛行場内では現在、F35戦闘機の垂直離着陸訓練を想定し、強襲揚陸艦の甲板を模した着陸帯「LHDデッキ」の拡張工事が強行され、基地機能の強化に直面しています。「私も長くはありませんが、こんな沖縄のままで死ぬわけにはいかないとの思いです。子どもたちの将来に戦場を残すか、平和を残すのか。命がけでたたかった翁長雄志知事の魂は私たちの心の中に残っています」
同飛行場に隣接する真謝(まじゃ)区の平安山良尚(へんざん・よしひさ)区長(56)も、奪われた土地の賃貸料(軍用地料)受け取りを拒否する「反戦地主」の父とともに参加。「辺野古(新基地)が造られると、伊江島、オスプレイパッド(着陸帯)の東村高江を結ぶトライアングルが完成し、演習・訓練が激化するのは目に見えています。何としてもデニーさんに当選してもらって、辺野古を止めなければなりません」と語りました。