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2018年9月5日(水)

大阪港など過去最高潮位

気圧低下+風で

図

 台風21号の影響で、近畿地方や四国地方の検潮所では過去最高の潮位を記録するところが出て関西国際空港などで浸水するなど、高潮による被害が出ました。

 気象庁大阪検潮所(大阪港)では4日午後2時すぎに潮位が3メートルを超え、これまで過去最高だった1961年9月16日の第2室戸台風の時の記録、2メートル93センチを上回りました。神戸検潮所(神戸港)でも同じころ潮位が第2室戸台風の時の2メートル30センチを上回りました。このほか同阿波由岐検潮所(徳島)や、白浜検潮所(和歌山)などでも過去最高を上回りました。

 気象庁によると、台風に伴う高潮は、風で海水が海岸に吹き寄せられる「吹き寄せ効果」と、台風の接近で気圧が低くなり海面が持ち上げられる「吸い上げ効果」が原因だといいます。これらの効果は、台風が強ければ強いほど大きくなります。たとえば、吹き寄せ効果は風速が2倍になると海面上昇は4倍になるとされ、気圧が1ヘクトパスカル下がると海面が1センチ上昇するとされています。

 台風に伴う高潮が満潮時と重なれば、潮位はさらに高くなります。


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