2018年9月1日(土)
“撤回は県民の意志”
辺野古海上でアピール
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沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐり、県が前知事による埋め立て承認を撤回した31日、新基地に反対する県民らが抗議船とカヌーで米軍キャンプ・シュワブ沖の工事現場付近の海上に出て、「違法工事をやめ、ただちに護岸を撤去して」とアピールしました。
3隻の抗議船はそれぞれ「新基地建設反対」、「美(ちゅ)ら海守れ」、「土砂投入阻止」と書かれた大きな横断幕を掲げました。カヌーチームは「美ら海をまもれ」と書かれた横断幕を協力して広げたり、平和の願いを込めた虹色の旗を掲げたりして新基地建設の断念を求めました。
メンバーはかわるがわるマイクを握り、「撤回は翁長雄志知事を支持してきた県民の意志だ」、「埋め立ての法的根拠はなくなる。沖縄を米軍に売り渡すな」、「これ以上、沖縄を苦しめないで」、「私たちは声をあげることをやめない」などと訴えました。
ヘリ基地反対協の仲本興真事務局長は「国は岩礁破砕許可も得ず、環境を破壊し、法を無視して法治国家の名を汚す行為を続けてきた。県は工事を止めるよう行政指導を繰り返してきた。撤回に値するのは明白だ」と強調しました。
名護市の女性(58)は「撤回には県民の強い民意が表れている。県民が望まず、平和を奪う最初から間違っていた工事。将来の子どもたちの大切な海と空を絶対に奪わせない」と力を込めました。