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2018年8月25日(土)

薬害くり返させない

根絶デー 厚労省前 被害者ら行動

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(写真)厚労省前に集まった多くの参加者と共に薬害根絶への思いを訴える山添参院議員=24日、東京都千代田区

 薬害のない明るい未来へ―。薬害被害者と弁護士や学生など市民の支援者は24日、薬害の根絶と被害者の迅速な救済を求めて厚生労働省前でリレートークを行いました。

 行動は、薬害エイズ事件などの反省を踏まえ同省が再発防止の決意を示した「誓いの碑」建立の8月24日を「薬害根絶デー」として毎年取り組んでいるもの。今年で19回目になります。

 台風の影響による強い風と暑さの中、参加者は次々とマイクを握り、自身の被害や薬害をくり返させない決意を訴えました。

 薬害肝炎全国原告団の武田せい子さん(67)は「薬害についての教育が不十分」として、被害者を呼んでの薬害教育や、薬害被害者の就労支援を広げるよう求めました。

 薬害肝炎全国原告団医師代表の浅倉美津子さん(67)は、「もう二度と薬害の被害をつくらないという思いでやってきた」と言い、薬害を防ぐための第三者監視組織の必要性を訴えました。

 日本共産党の山添拓参院議員は「被害を二度とくりかえさないために、薬の危険性、使用により起こった被害の事実にきちんと向き合う行政が必要」と訴えました。

 立憲民主党の菅直人衆院議員、川田龍平参院議員が参加しました。

 厚労省内の会議室で全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)の花井十伍代表世話人が、▽医薬品副作用被害救済制度の充実▽薬害教育▽政府内に医薬品の安全性を監視するための第三者監視組織を設置する―などを求めた要望書を加藤勝信厚労相に手渡しました。

 薬被連は同日、文部科学省と厚労省に交渉を行いました。


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