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2018年8月12日(日)

翁長知事の「撤回」支持

環境監視等委員会元副委員長 東清二氏がメッセージ

沖縄防衛局の“新基地ありき”を告発

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 「翁長知事の埋め立て承認『撤回』を支持します」―。沖縄県那覇市で11日に開かれた辺野古への土砂投入に反対し、新基地建設断念を求める県民大会で、沖縄防衛局が工事による環境への影響などを「監視検討」するとして設置している環境監視等委員会副委員長を辞職した東清二琉球大学名誉教授のメッセージが読み上げられました。

 東氏は同委員会の「基地建設ありき」の運営に耐えられず辞職。これをめぐって同局からうけた「口封じ」の生々しい体験を告発しました。「口封じ」は「しんぶん赤旗」(6月4日付)がスクープ報道したもの。

 東氏はメッセージで「環境監視等委員会でちゃんと監視できると期待したが、ウミガメの産卵場所やジュゴンの食草などの分布、密度、ジュゴンが何頭いるのかの調査を依頼したが全然返事がない。発言しても議事録に載らない」と指摘。「環境監視と言いながら工事を進めること以外には耳を貸さない。何のための委員会か、と2015年3月に辞めると伝えた。沖縄防衛局から『この件で取材があれば事務局に聞いてくれと答えなさい』と言われた」と改めて告発しました。

 環境監視等委員会は、仲井真弘多知事(当時)が沖縄防衛局の公有水面埋め立て申請を「承認」の条件として設置されたものです。

 東氏は、国内外で著名な昆虫の専門家。メッセージをこう結んでいます。

 「辺野古、大浦湾の埋め立てはやめさせることだ。中止すべき。沖縄にこれ以上の軍用基地はいらない」

 (山本眞直)


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