2018年7月27日(金)
運搬船に大量土砂
沖縄・本部港 国が埋め立て強行準備
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沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設工事で、政府による強行姿勢が際立っています。
船舶による石材の搬出拠点となっている本部港・塩川地区(本部町)では26日、埋め立て用とみられる土砂が運搬船に積み込まれました。土砂は25日に初めて搬入されました。
「基地建設に加担しないで」と抗議した町内の女性(69)は「赤土の土砂がそのまま運び込まれている。これが辺野古の海に投下されたら生き物は全滅してしまう。工事を強行する政府の恐ろしさを感じる」と憤りました。
作業の監視活動を続けている「本部町島ぐるみ会議」の仲宗根須磨子共同代表は「海上ルートでの資材搬入を県は認めていない。公共港湾なのに石材を置きっ放しにするなど、ルール違反も重ねている。土砂搬出は許されない」と批判します。
辺野古の工事用ゲート前では同日、「海を壊すな」「違法工事をやめろ」と抗議する市民を機動隊が次々と排除し、ダンプカー427台で砕石の搬入が強行されました。工事車両の台数は18日以降、連日400台を超えています。
抗議行動に参加した北谷町の男性(68)は「今こそ立ち上がるときだ。翁長知事の決意が変わらない限り、工事は必ず止められると確信している。知事の決断を現場で支えたい」と語りました。