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2018年7月23日(月)

躊躇なく承認撤回

翁長知事メッセージ

沖縄・浦添での集い

 私は知事に就任してから3年余、政府に対して、沖縄の民意に耳を傾け、基地問題の真の解決に向けて、真摯(しんし)に取り組むよう訴え続けてまいりました。しかし、政府は、沖縄の民意を顧みず、辺野古新基地建設を強行し、8月中旬に埋め立て土砂を投入するとしております。また、これまで米軍機による事故が発生するたびに、航空機管理体制の抜本的な見直しを求めているにもかかわらず、去る6月11日にF15戦闘機墜落事故を起こし、原因が究明されないまま、わずか2日後に同型機の飛行が再開されたことに対し、強い憤りを禁じ得ません。

 「辺野古に新基地は造らせない」との私の決意は微塵(みじん)も揺らぐことはなく、環境保全措置などについて看過できない事態となれば、私は躊躇(ちゅうちょ)なく埋め立て承認の撤回を行う考えであります。そして、米軍基地から派生するさまざまな問題の解決に向け、日米地位協定の見直しなどについて、今後も全力で取り組んでまいります。

 また、沖縄の経済は、リーディング産業である観光や情報通信、国際物流など、アジアのダイナミズムも取り込みながら、かつてないほどの活況を呈しておりますが、この好調な経済をさらなる成長軌道に乗せるためには、沖縄の豊かな自然、独自の歴史や文化などのソフトパワーを活(い)かすとともに、沖縄が平和で、安心・安全に暮らせる社会を実現することが何よりも求められます。

 辺野古新基地建設阻止に向けた日本共産党の皆様の取り組みに心から敬意を表するとともに、将来の沖縄を担う子や孫たちに勇気と誇りと自信を持ってもらうため、今後とも皆様のお力をお貸しいただきますようお願い申し上げます。


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