2018年7月20日(金)
辺野古埋め立て 承認撤回 月内着手へ
沖縄県 新基地工事の土砂投入前に
沖縄県の謝花喜一郎副知事は19日、今月中に辺野古新基地建設の埋め立て承認を撤回する手続きに入る考えを示しました。市民団体関係者と非公開で面談し伝えました。
「撤回」は、承認後の事情の変化を理由に、公益性の必要性が高いと判断して、許認可などを取り消す措置。県が撤回に踏み切れば、新基地建設の工事は停止されます。
県が埋め立て承認を撤回する場合、沖縄防衛局から言い分を聞く機会を設ける「聴聞」手続きに入ります。謝花副知事は、事務方では準備が着々と進んでいて、今月中に聴聞手続きに入れるとの認識を示したといいます。ただ最終判断するのは翁長雄志知事であるとも付け加えました。
県はこれまで、国が埋め立て承認時の留意事項に反していると、知事名等で何度も工事停止を求める行政指導を行ってきました。
17日に通知した行政指導文書は、軟弱地盤の問題を「ことさら隠して工事を強行してきた」と異例の強い口調で批判。従来の工事停止ではなく「即時停止」を要求しました。謝花副知事は、この文書が最後通告であるとも述べたといいます。
市民らは「月末までの聴聞では8月17日の土砂投入前の撤回に間に合わないのでは」と質問しましたが、謝花副知事は、土砂投入前の撤回のタイミングを見据えて逆算して準備を進めていることも明らかにしました。