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2018年7月12日(木)

豪雨対策に全力というが

悪法優先の安倍政権

 死者、行方不明者が200人を超える被害をもたらした西日本を中心とする甚大な豪雨被害にもかかわらず、政府・与党は11日までに参院委員会でのカジノ実施法案の審議や、自民党の党利党略による参院選挙制度改定案の採決を強行しました。

 立法府、行政府が一体となって最優先での災害対応をと求めた6野党・会派党首の緊急の「申し入れ」(9日)を無視する暴挙です。申し入れに菅義偉官房長官は、「救急・救命は当然力を尽くしたい」と述べ、衆院では10日の本会議で全会一致で政府に万全の対策を期すよう求める決議が採択されています。政府・与党の法案ごり押しは、自らの表明とも矛盾する行為です。

 10日の参院内閣委員会でのカジノ実施法案の審議を強行した与党は、西日本各地で被災した主要道路や鉄道網の復旧の陣頭指揮に全力で当たるべき石井啓一国土交通相を無理やり審議に縛りつけ、カジノ=民間賭博解禁の法案の今国会成立をあくまで強行しようと画策。「災害対応を優先したいという意思は示さなかったのか」(日本共産党の大門実紀史議員)との野党側の追及に、石井国交相は「国会の意思に従っている」などと、政権の意向を野党を含む国会に転嫁する無責任ぶりをさらしています。


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