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2018年7月10日(火)

参院選挙制度 自民が党利党略案に固執 参院特委

合意形成の意思なし 山下氏批判

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(写真)質問する山下芳生議員=9日、参院倫選特委

 日本共産党の山下芳生議員は9日の参院政治倫理・選挙特別委員会で、自民党が党利党略で持ち出した参院選挙制度改定案の審議・採決を中断するよう求めるとともに、「議会制民主主義の土台である選挙制度は、各党会派間で十分議論を積み重ね、合意を得る努力を尽くすべきだ」と主張しました。

 山下氏は、昨年2月の各派代表者懇談会で与野党から選挙制度改革は憲法改定と切り離すべきとの意見があったにもかかわらず、自民党がその後、改憲を前提とした改定案を示し、固執し続けたことを「合意形成を図る意思がない」と批判。全会派実務者による「選挙制度に関する専門委員会」が1年間、計17回行われたが、「合意が得られなかった最大の要因は自民党のこうした態度にある」と厳しく指摘しました。

 改憲前提の案が破たんすると、自民党が今度は各派協議で一度も提案、議論もなかった「新たな案」を突然持ち出し、今国会に提出して採決まで狙うのはあまりにも乱暴ではないかとただしました。自民党の岡田直樹議員は「時間制限があった。胸の痛みはない」と開き直りました。

 山下氏は、2000年の公選法改定でも、自民党が全会派の合意を一方的に破り、「非拘束名簿式」(政党名か個人名で投票)への変更を押し付けたことを挙げ、「非民主的で乱暴なやり方は、参院自民党の『お家芸』だ」と痛烈に批判しました。


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