しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年6月22日(金)

築地に新・営業権組合

事業者が結成 移転問題、都と交渉へ

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(写真)会見する築地市場営業権組合のメンバーら=21日、東京都庁

 東京都築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)への移転問題で、築地市場で働く仲卸業者らは21日、同市場での営業権を持つ業者としての交渉権・発言権を行使するため、築地市場営業権組合を結成しました。今後、組合員を増やし、移転問題で都と交渉を行っていきます。

 発起人らは、都庁で会見。共同代表の村木智義氏は「組合は、各事業者に営業権が存在することを確認し、移転計画に、組合員が正当な権利者として交渉権、発言権を行使できるようにするために設立した」と述べました。

 熊本一規・明治学院大学名誉教授が、営業権について解説。都が移転を進める根拠にあげているのは、仲卸業者が加入している東京魚市場卸協同組合(東卸)の組合長や総代会が移転を「承認」したことだが、移転を決める権限は、営業権を持つ各業者にあるのであり、東卸にはなく、無効だと指摘しました。

 営業権組合は同日、小池百合子都知事に対し、築地の営業権は各業者が持っていることを確認するとともに、営業権を持たない東卸の意思決定がなぜ移転の法的根拠になるのかなどを問う公開質問状を提出。7月6日までの回答を求めています。

 会見に先立ち、発起人14人で総会を開き、全会一致で規約を承認し、役員を選出しました。選出された役員は次の通り(敬称略)。▽共同代表=宮原洋志、村木智義、山口タイ▽監事=和知幹夫


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