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2018年6月20日(水)

加計理事長 疑惑答えず

1年3カ月たち初会見

 学校法人「加計学園」の加計孝太郎理事長は19日、獣医学部新設をめぐる疑惑発覚から約1年3カ月たって、初めて記者会見をしました。3年前に安倍首相と会ったとされる問題について、加計氏は「記憶にもない、記録もない」と証拠も示さずに否定。疑惑にまともに答えぬまま、30分足らずで会見を終了しました。

 学園は同日午前9時に突然、2時間後に岡山市内で会見することを発表。出席できる記者を厳しく限定しました。

 愛媛県作成の文書は、2015年2月25日に加計氏と面会した安倍首相が「新しい獣医大学の考えはいいね」と語ったことを記録しています。面会について加計氏は「記憶にもない、記録にもない」と繰り返しました。

 学園は、面会が実際にはなかったのに県にうその報告をしたと説明しています。加計氏は、「(担当者が)ことを前に進めるために言った」と釈明、詳しい説明を避けました。加計氏は自身の月額給与10%を12カ月間自主返納するなどとしています。

 日本共産党の志位和夫委員長は同日、ツイッターで首相との面会がうそならば「『認可取り消し』を申し出なければならない大問題になる」と指摘。あまりに軽い処分が「会見の虚偽を証明している」と批判。加計氏の証人喚問を求めました。


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