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日本共産党

2018年6月19日(火)

米軍F15墜落 司令官の面会拒否に抗議

嘉手納町議会が意見書

沖縄防衛局に町長・全議員手渡す

 沖縄県嘉手納町議会は18日、米軍嘉手納基地(同町など)所属のF15戦闘機の海上墜落事故などをめぐり、同基地第18航空団の司令官が面会を拒否していることに抗議する決議・意見書を、全会一致で可決しました。同様の決議は初めて。全議員と町長は沖縄防衛局を訪れ、意見書を髙木健司防衛局次長に手渡しました。


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(写真)沖縄防衛局側(手前)に米軍の面会拒否について対応するよう求める嘉手納町長と全町議=18日、沖縄防衛局

 同町議会は、1990年以降だけでも500回以上、米軍に抗議してきましたが、第18航空団は、昨年11月を最後に、面会を拒否し続けています。11日に起きたF15の海上墜落事故についての面会・抗議申し入れも応じていません。

 意見書では、「これでよき隣人といえるのか、住民軽視に怒りを禁じ得ない」と抗議しています。

 徳里直樹議長は「基地の中が見えないことが、われわれの疑念を生む。なぜ話し合いに応じないのか」と訴え、當山宏町長は「住民代表への面会拒否は大きな問題だ。これが続くと住民感情は、18航空団の存在自体に向かわざるを得ない」と強調しました。

 髙木次長は「重く受け止め、(米側との面談について)調整したい」と答えました。

 町議会は18日、嘉手納基地の訓練中止を迫る町民大会開催を求める陳情も全会一致で採択しました。同陳情は、昨年9月に第3次嘉手納基地爆音差し止め訴訟原告団嘉手納支部から出され、継続審議になっていました。


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