しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年6月18日(月)

認定審査公平な対応を

高橋氏 障害基礎年金問題迫る

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=8日、衆院厚労委

 障害基礎年金の支給認定の全国一元化後、障害の状態が変わらないのに支給を打ち切られるケースが多発している問題で、日本共産党の高橋千鶴子議員は8日の衆院厚生労働委員会で、認定審査の検証と公平な対応を迫りました。

 高橋氏の前回質問(1日)で、昨年4月の一元化後、日本年金機構が「20歳以降」に障害を負った約2900人を等級非該当として支給を打ち切ったことが判明。機構は、「20歳前」に障害を負った人で非該当とした1010人については、1年間支給を続け再審査する経過措置を決定しています。

 今回、高橋氏は「20歳以後」と「20歳前」での異なる対応の是正と経過措置の拡大を要求。加藤勝信厚労相は「審査で混乱が生じないよう、機構には個別の事例ごとに丁寧に適正に対応させていきたい」と答えるにとどめ、経過措置については明言を避けました。

 精神と知的の障害者については、新しい等級判定のガイドラインに基づき、障害の状態が変わらない場合は、当分の間、等級非該当への変更を行わないこととされています。

 高橋氏が知的障害者で打ち切られた事例を示すと、加藤厚労相は「精神・知的の方は打ち切りされていないと認識しているが、もしあれば個別に対応したい」と答弁しました。


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