2018年6月18日(月)
米軍レーダー撤去せよ
井上氏 住民の安全守られず
|
日本共産党の井上哲士議員は12日の参院外交防衛委員会で、京都府京丹後市の米軍経ケ岬(きょうがみさき)通信所がXバンドレーダーを停止せず、ドクターヘリの救急搬送が遅れたのは「人命にかかわる重大事件だ」「住民の安全安心が守られておらず、基地を撤去すべきだ」と主張しました。
同レーダーの電波が航空機の計器に影響を与える可能性があるため、ドクターヘリなどが飛行する際は米軍が一時停波するとの取り決めがあります。井上氏は、府が防衛省、ドクターヘリ関係機関と合意した文書では、「米軍は停波要請があれば速やかにレーダーを停波する」としていると指摘。「要請に対して米軍が停波できないこともあるというのか」とただしました。
防衛省の深山延暁・地方協力局長は「停波要請にかかわるマニュアル内容の公表は差し控える」などと答弁。井上氏は「要請を断ることは本来ありえない」と述べ、マニュアルの提出を求めました。
そのうえで、井上氏は、過去にも地元消防などが停波要請をしたのに停波されないケースが2件あったにもかかわらず防衛省が公表していなかったと指摘。2期工事では、基地外掘削や休日工事を事前連絡なしに繰り返しているとして、「米軍は約束を守る気がない。防衛省は守らせる気もなく米軍の言い分を繰り返すだけだ」と批判しました。