2018年6月3日(日)
なんだっけ
生活保護の捕捉率って?
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Q 生活保護の「捕捉率」って何?
A 生活保護を利用する資格がある人のうち、実際に利用している人の割合です。捕捉率に関わるものとして、厚生労働省は5月、所得が生活保護の基準を下回る世帯のうち保護を利用している世帯は22・9%という推計結果を発表しています。研究者の推計でも、だいたい2割程度でかなり低い状況です。(グラフ)
Q 低い理由は?
A 生活保護は恥(スティグマ)との意識や制度が正確に知らされていないこと、市役所などの窓口に行っても間違った説明で追い返される「水際作戦」が横行していることが指摘されています。
生活保護基準は、憲法25条で保障された「健康で文化的な生活」をおくるために「これ以上の貧困があってはならない」という最低ラインを定めたものです。捕捉率が低いことは最低ライン以下の生活を多くの人が強いられていることを意味しますから、捕捉率向上は緊急に取り組むべき課題です。
Q 向上のためには何が必要?
A 安倍自公政権は2012年末の発足から今年の5月までは捕捉率の推計すら行わず、向上に積極的に取り組んできたとは言えません。それどころか保護費を連続削減してきました。
日本共産党の志位和夫委員長は2月に、定期的に捕捉率を調査・公表し、向上に努めることを盛り込む生活保護法の改正を提起し、国の責任で生活保護を使いやすくすることを求めています。
(2018・6・3)