しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

2018年5月29日(火)

森友交渉記録 稲田元防衛相夫・二階自民幹事長黒塗り

政治家の関与を隠ぺいか

小池氏が文書入手

 学校法人「森友学園」との国有地取引をめぐる財務省の交渉記録に、稲田朋美元防衛相や夫の稲田龍示弁護士、二階俊博自民党幹事長の名前が記載されていたことを28日、日本共産党の小池晃書記局長が参院予算委員会で明らかにしました。同省はこれらを黒塗りにして国会に提出しており、小池氏は「政治家とのかかわりはすべて隠ぺいしようというのが安倍政権だ」と批判しました。


 稲田氏らの名前があるのは2016年1月8日の交渉記録。財務省近畿財務局が「弁護士のお名前は」と聞き、森友学園副園長だった籠池諄子被告=詐欺罪で起訴=が、稲田龍示氏の名前をあげて「昔から顧問弁護士をお願いしている」と答えています。

 さらに、交渉記録には「参考」として、「稲田龍示弁護士は自民党の稲田朋美政調会長のご主人。稲田朋美政調会長は、第2次安倍内閣発足時に行政改革担当相となり、一昨年9月には党三役に抜擢(ばってき)。二階俊博総務会長と親密な関係」と記述されていました。財務省は、「参考」の部分をほぼ黒塗りにして、国会に提出しています。

 同年1月27日の交渉記録によると、稲田弁護士は、学園理事長だった籠池泰典被告=詐欺罪で起訴=と一緒に近畿財務局、国土交通省大阪航空局と面談。冒頭、稲田弁護士は「過去から籠池理事長とはお付き合いがあり、尊敬している」「国の対応に不信感を持っていることについては、法律的な観点ではなく心情的に理解できる」と述べたとされています。

 小池氏は「なぜ、交渉記録にこのようなことを書く必要があるのか。なぜ、黒塗りにしなければならないのか」と追及しました。安倍晋三首相は「政権にとって、どうこうという理由では全くない」などと答弁。小池氏は「では、なぜ隠すのか」と述べ、資料は包み隠さず全てを提出するよう求めました。

図

pageup