しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月29日(火)

きょうの潮流

 「朝ごはんは食べなかったんですか?」「ご飯は食べませんでした(パンは食べましたが、それは黙っておきます)」「何も食べなかったんですね?」「何も、と聞かれましても、どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので…」▼論点のすり替えや、はぐらかし。不誠実な政府答弁の手法を例えた“ご飯論法”が話題です。「では、何か食べたんですか?」「お尋ねの趣旨が必ずしもわかりませんが、一般論で申し上げますと、朝食をとるというのは健康のために大切であります」▼労働問題に詳しい法政大の上西充子教授がツイッターに投稿しました。野党の追及をかわすまやかし答弁にうんざりさせられると。共感が広がっているのも同じ思いを抱く人が多いから▼きのうの集中審議もそうでした。モリカケ疑惑で首相夫妻の関与を裏付ける文書が出てきても口先だけで否定する。証拠を突き付けられてもごまかす。これでは議論にならず、関係者を喚問するしかありません▼直近の世論調査では、首相の説明は「信用できない」と回答した人が7割にも。自民の支持層でも「信用できる」を上回り、無党派層では8割を超えています(「毎日」)▼上西教授の投稿は「働き方改革」法案をめぐる加藤厚労相の答弁を問題にしたもの。「人をだますことを得意とする大臣に、働く人の命と健康にかかわる法案の質疑の答弁に立つ資格はない」。それは国民と国会を欺き続ける、この内閣のすべての人たちにいえることです。


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