しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月26日(土)

駅無人化は法に逆行

山添氏 バリアフリーめぐり

参院国交委

写真

(写真)参考人に質問する山添拓議員=17日、参院国交委

 参院本会議で18日、公共交通のバリアフリー化を推進するバリアフリー法改正案が全会一致で可決・成立しました。改正法は、鉄道などの事業者にバリアフリー化の計画作成や公表を義務付けます。

 これに先立つ17日の参院国土交通委員会の参考人質疑で、全日本視覚障害者協議会の田中章治代表理事は、改正案で「社会的障壁の除去」の理念が明確にされたが、「移動の権利」が明文化されていないと指摘し、駅などのバリアフリーは「駅員のプロによるサポートが基本。国は予算面の支援を十分してもらいたい」と要求。首都圏で駅改札口が無人化されているため「安全・安心という点で問題がある。安易な無人化は反対」と述べました。

 参考人質疑を踏まえ、日本共産党の山添拓議員は「駅無人化はバリアフリー化に逆行する」と強調し、政府の認識を質問。国交省の藤井直樹鉄道局長は、JR東日本が177駅で「駅遠隔操作システム」を導入しているとしつつ「事前に連絡を受けた上で係員を派遣し、不便が生じないよう対応している」と述べ、JRの姿勢を追認しました。

 山添氏は「首都圏で無人化が許されるなら地方でさらに拍車がかかる。ハード、ソフト対策を一体的に進めるとした法改正を踏まえ、適切な対応を取るべきだ」と重ねて求めました。


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