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2018年5月25日(金)

十和田八幡平国立公園 展望デッキ改修

環境省 保護団体の声聞かず工事

地元紙が市田氏質問を紹介

 十和田八幡平(はちまんたい)国立公園(青森、岩手、秋田各県)の蔦沼(つたぬま)展望デッキ改修工事について、青森県の地元紙「デーリー東北」が5月21日付1面で、日本共産党の市田忠義参院議員の国会質問を取り上げ、「教訓 生かされているか」の大見出しで紹介しています。

 同紙は「市田忠義議員(共産党)に対応をただされ、同(環境)省の亀澤玲治自然環境局長が不手際を認めた」と書いています。

 この改修工事は、国の「国立公園満喫プロジェクト」によるもので、老朽化した歩道の補修だけでなく、観光資源の森林を伐採してデッキを付け替え、拡張するというもの。

 市田氏は、3月23日の参院環境委員会で、17年前に共産党の藤木洋子衆院議員(当時)が質問した地元住民などに意見聴取をせずデッキをつくったために環境に悪影響を与え、当時の川口順子環境相が率直に反省の弁を述べたことを紹介。環境省の「自然公園等施設技術指針」では国立公園の景観整備を行う場合、地元住民や自然保護団体関係者の理解や協力を得ることが不可欠と述べていると指摘し、自然保護団体が計画を知ったのは工事着手後であり、「これで地元住民や自然保護団体の理解を得たという認識なのか」とただしました。

 中川雅治環境相も「自然保護団体の方のご指摘にも配慮して工事を見直して進めていると報告を受けている」と答えていました。


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