しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月21日(月)

医師の増員こそ必要

医療法改定案で参考人質疑

参院厚労委

 参院厚生労働委員会で15日、医療法と医師法の改定案について参考人質疑が行われました。

 全国医師ユニオンの植山直人代表は陳述で「医師数問題が解消されたという認識は問題だ。医師数抑制の閣議決定の後、過労死が非常に多く出た。医者が少ない中で偏在対策を強化すればとりあいになり、必要なところでなく力のあるところに行ってしまう」と指摘。「三十数時間連続という長時間労働をなくすためには交代制勤務が必要だ。地域別・診療科別に必要医師数を明らかにし、増員をはかるべきだ」と述べました。

 日本共産党の倉林明子議員は、フランスで若手医師が勤務医を志向している背景を質問。産業医科大学医学部の松田晋哉教授は「35時間労働法が病院の勤務医に適用される。若手医師は働きやすさを望むようになってきた。個人開業医に勤める医師が少なくなり、長い労働時間が問題になっている。フランスでは医療職に関しても労働時間を守ることに関心が高まっている」と答えました。


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