しんぶん赤旗

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2018年5月11日(金)

低空飛行 国の対応批判

青森・三沢F16 紙氏が聞き取り

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(写真)米軍のF16戦闘機が最低高度基準を下回る低空飛行をしていた問題で、防衛省から聞き取りをする紙参院議員(左)=9日、国会内

 米空軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機が青森県や岩手県などの上空で、日米合意で定められた最低高度基準を大きく下回る低空飛行をしていた問題で、日本共産党の紙智子参院議員は9日、国会内で防衛省に日本政府としてどう対応しているかを聞き取りました。

 防衛省は、4月2日に公開された低空飛行訓練の動画で約150メートル以下の飛行があったことに関し、米軍に関連法規の順守などを同月27日に申し入れたと説明。しかし、この要請は口頭で、基準を下回る低空飛行をした原因究明も求めていませんでした。関係自治体に対し米軍から謝罪があったかどうかも「承知していない」としました。

 紙議員は「なぜ原因を明らかにして、その原因を取り除こうとしないのか。防衛省として問題を解決しようという姿勢に欠けている」と強く抗議しました。また、防衛省は今回の低空飛行は報道で初めて知ったとし、米軍機の飛行ルートを把握していないとしました。

 紙議員は「東北各地で米軍機が低空飛行をしているとの訴えがある」と指摘。以前に秋田県大館市でF16戦闘機の爆音でパニックを起こした比内(ひない)地鶏が圧死した事例があったことにも触れ、「住民は米軍の勝手な飛行で大変な被害を受けている。防衛省として飛行ルートを把握し、米軍の低空飛行訓練をやめさせるべきだ」と求めました。


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