2018年5月9日(水)
米軍が基地外を掘削
京丹後 井上・倉林氏ら抗議
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京都府京丹後市の米軍・経ケ岬通信所での2期工事をめぐり、基地の敷地外で掘削していたことが発覚したのを受けて、日本共産党の井上哲士、倉林明子両参院議員らは8日、国会内で防衛省に抗議しました。
2期工事は、米軍人の生活関連施設などを建設するもの。4月に周辺住民が基地北側の敷地外に穴が掘られているのを発見しました。
倉林氏は「基地の境界線を越えて工事を拡張するのはどういうことにあたるのか」と根拠をただしました。同省担当者は「米軍に安全対策を求めていく」などと述べるにとどまり、根拠を示せませんでした。井上氏は「安全対策とは次元が違う。米軍が基地外の使用をしたことになり、主権の問題だ」と指摘しました。
倉林氏は、同基地所属の米軍属らの一部が、福知山市の射撃場での射撃訓練に参加するため、原則とされているバスでの集団移動でなく、私用車を使用していることなどにも言及。「約束が守られてこその信頼関係だ。住民の心配を伝えて改善してほしい」と訴えました。井上氏は「地元住民から『当初の約束と違う』という声が上がっている」として事実関係を早急に確認するよう求めました。