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2018年5月4日(金)

米軍の性暴力件数6769件

2017年度 過去10年で最多

 米国防総省は4月29日、2017年度(16年10月~17年9月)に米軍内で発生した性暴力事件の申告数が6769件に達し、過去10年間で過去最多件数に上ったことを明らかにしました。

 報告書によると、6769件中5864件の被害者が軍人で、うち10%が入隊前に暴行を受けています。868件が民間人または外国人、37件は不詳です。

 全体では被害者の81%が女性で、加害者の78%が男性です。公務中に発生した事件が5277件と大半を占めています。1110件は同省の管轄外のために対処していないことも示しました。また、444件が係争中です。

 被害の内訳は、強制的な身体接触が42%で、性的暴行が18%に上ります。性的暴行事件の発生率は海兵隊内が最も高く、17年度は平均して1000人あたり約4・8人の犠牲者を生み出しています。

 同省は、被害報告が増加していることに関して「被害経験を告発し、回復措置を受けようという決断をした軍人が増えたためだ」としています。


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