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2018年4月17日(火)

年間報酬 1億円超役員 3割増

12月期決算上場企業 64社で108人に

 2017年12月期決算の上場企業のうち、有価証券報告書を提出した412社について本紙が集計した結果、年間報酬が1億円以上の役員は64社、108人に達していることが分かりました。前年度の51社、85人に比べて、企業数で25%、役員数では27%も増えています。

 1億円以上の役員が最も多いのはM&A(合併・買収)へのアドバイスなどを手掛けるGCAで5人。ブリヂストン、LINE、キヤノンが4人で続いています。

 個人では、ブリヂストンのエデュアルド・ミナルディ副社長(17年末で退任)が12億2400万円で第1位、LINEの慎ジュンホ取締役が8億5400万円で第2位などとなっています。

 上場企業の役員報酬の開示は、10年3月期決算から始まりました。当時から集計を続けている民間信用調査会社の東京商工リサーチによると、10年3月期の1億円以上の役員は233人でした。17年3月期は457人と、2倍近くに増加しています。今年3月期の結果は6月末ごろまでに判明しますが、さらに大幅に増えることが予想されます。法人税減税などで大企業を応援する「アベノミクス」のもとで、企業の利益が増えたことが背景にあります。

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