しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年4月3日(火)

労働局長が謝罪・撤回 6野党が批判

報道機関に「是正勧告しても」発言

 厚生労働省東京労働局の勝田智明局長は2日、メディアの取材に応じ、3月30日の定例会見で報道機関に対して「何なら皆さんのところ(会社に)行って是正勧告してあげてもいいんだけど」と発言したことについて、「非常に不適切だった。謝罪し、撤回させていただく」と表明しました。

 勝田局長の発言は、監督権限を盾に報道機関をけん制するものだと批判が上がっていました。勝田局長は、野村不動産への「特別指導」に対する質問が記者から相次ぐ中、「いろんなところに是正勧告が行われていることについて、分かりやすく言おうとして舌が滑った」と述べ、報道機関を脅す考えはなかったと釈明しました。辞職については否定しました。

 東京労働局は昨年12月、野村不動産に対し裁量労働制の違法適用があったとして「特別指導」を実施しました。野党側は、厚労省が「特別指導」を実績と強調する一方、同社での過労死は伏せていたと批判。「特別指導」には法的根拠がなく、裁量労働拡大のために恣意(しい)的に行われた疑いがあると指摘しています。

 勝田局長の発言に対し6野党は2日、厚労省への合同ヒアリングを実施。同省の土屋喜久官房審議官は「あってはならない発言だ。心からおわびする」と述べ、勝田局長を厳重注意したことを明らかにしました。

 6野党の有志はその後、東京労働局で勝田局長と会談し、真意をただしました。会談後、野党側は「謝罪や撤回で済む問題ではない」と批判しました。(小池氏会見)


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