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日本共産党

2018年3月29日(木)

米海軍事故続き深刻

井上氏 「事態の是正求めよ」

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(写真)井上哲士議員

 日本共産党の井上哲士議員は23日の参院外交防衛委員会で、昨年、横須賀を母港とする米海軍イージス艦11隻中6隻が事故を起こした問題を取り上げ、政府の対応をただしました。

 昨年6月に静岡県下田沖で民間船と衝突した米海軍イージス艦「フィッツジェラルド」側で死者7人、負傷者3人が出た事故で、海上保安庁下田海上保安部は双方の当直責任者を業務上過失致死傷などの容疑で書類送検しています。

 井上氏は「米側に船体調査や容疑者の事情聴取を求めたか」と質問。同庁の奥島高弘警備救難部長は「捜査の詳細にかかわる」として明らかにせず、「必要な捜査が終結し送致した」としながら「氏名は特定できていない」と述べました。

 井上氏は「それで捜査がきちんとできたと言えるのか」と批判しました。

 井上氏は、米海軍が事故の「包括レビュー」で「安全な航海法をとれない技術の欠如、乗組員の準備、計画、安全行動の質の低下」などを「是正すべき」だとしていることを挙げ認識をただしました。河野太郎外相は「安全の確保は最優先の課題として日米で取り組んでいる」と答弁。井上氏は「民間の船舶の安全がかかっている。深刻な事態の是正を求めるべきだ」と強調しました。


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